クロネコのお姉さん

拝啓 師走の候、クリスマスも終わり今年も山下達郎氏に多額の印税が入った事とお慶び申し上げます。

さて、昨今は便利な世の中になったもので、ネットで色んな物が手軽に買えるため、ついつい財布の紐が緩んでしまいますよね。

といっても、僕の財布は長財布で小銭入れもファスナーで紐は付いてませんので、紐が緩むというのはあくまで昔から伝わる慣用句というか例えであって、実際に財布に紐が付いてるかというと…

 

ー 中略 ー

なので、ネッシーは実在すると思うんですよ。
(途中何があった?!)

それはさておき、ネットで買い物をした際、配送業者を選べるなら僕はいつも ク■ネコさんを指定します。

理由としては、某競合他社さんは指定時間になっても来ず、外出したいのに出来ないというビターな経験を過去何度かしてるからです。

ただ、遅いのは遅いで困りますが、ときには早いのも困ることがあります。

我が家のすぐ近所にク■ネコさんの集荷場があるからか、午前中指定をすると、かなり早く来ることがしばしあるんです。

なぜ困るかというと、朝早いと僕はまだ寝起き・寝巻き・寝癖の三重苦なまま受け取りをすることになるからです。

↓こんな感じ

ちなみに、このイラストのLINEスタンプは↓からゲットできます。
https://store.line.me/stickershop/product/1005006/ja

と、ちゃっかり宣伝もしちゃいましたが、その寝起き三重苦を見られるのが男性スタッフならまだしも、うちに配送にくる担当者さんは女性スタッフ率が高いんです。

なので、こんな姿を女性に見せるのは、うら若き僕としてはなんとも小恥ずかしく、頬を薄紅色に染めちゃうわけです。

そして更に、営業所が近いということは日頃道でバッタリ会うことも希ではないんです。

その時はさすがに僕もそれなりにちゃんとした服装をしているし、相手が笑顔で会釈をしてくれるのは嬉しいのだけど、いつも恥ずかしい姿を見せてる僕としては、このときもまた小恥ずかしくなり、頬をモミジ色に染め、帽子のつばに手をかけ目線を隠してしまいます。

ま、帽子かぶってませんが。

帽子のつばどころか、野球帽の裏に潜んだメッシュなアレを発動させ完全に目を覆いたい気持ちに苛まれるわけです。

ま、帽子かぶってませんが。

でも、でもですよ、かなりプラス思考に、至って前向きに、マジ卍にポジティヴシンキングで考えると、きっとその女性スタッフは、僕のレアな寝起き姿を見て胸キュンしたくて早く来ちゃうのかも知れません。

少しでも遅くなったら僕が身支度をしてしまうから気持ちが逸るのかも知れません。
※誹謗中傷のコメントは受け付けておりませんので悪しからずご了承下さい。

とはいえ、習慣とは怖いもので、そんな寝起きでだらしない姿を見られる事にいつしか慣れている自分に気づいちゃいました。

普段あまり他人に心を許さない僕が、何故か彼女には飾らない自分を見せられると。

心なしか幻聴すら聴こえます。

「ありのままの姿見せるのよ」と。

「ありのままの自分になれるの」と。

「レリゴー レリゴー」と。

「少しも寒くないわ」と。

※言ってる本人だいぶ寒いぞという誹謗中傷のコメントは受け付けておりませんのでご了承下さい。

それに気づいた瞬間、永らく止まっていた恋の秒計が少しずつ動き始めました。

この気持ちをク■ネコのお姉さんに伝えたい。

次に会う時じゃダメだ、今日伝えたい、即日配送したい。

でも、急に熱い想いを告げたら、ヤマト撫子な彼女は困るに違いない。

熱さをぐっと堪え、むしろクール便にして少しずつ、まずは少しずつ自然解凍して、そこから温めていくくらいが良いかも知れない。

そうなると、最初はシャノワールで軽くお茶をするくらいにして、2度目はミュージカル・キャッツでも観たあと、ディナーはシュヴァルツ・カッツで乾杯して…

と、次々プランが浮かんでくると、普段猫背な僕の背筋がピンと張り、すぐさまパーソナルコンピューターを起動すると、インターネットプロトコルを使用し、アメリカ合衆国・ワシントン州シアトルに本拠を構えるECサイトAmazonにアクセスし、あるものを注文しました。

数時間後その商品を届けてくれたのは渦中のお姉さんでした。
僕は届いた荷物をその場で開封し…

ー 中略 ー

その後、彼女は…あ、彼女というか今では奥さんですが、これから僕たちは、2人のクロネコ…じゃなく、クロニクル(年代記)を作っていこうと思いますので、どうか温かく見守って下さい。

…っていう、エープリールフールを3カ月ほど先取ってみましたとさ。

これ本気で書いてるとしたら、だいぶキモチ悪い奴なこと請け合いですが、皆さま良いお年をお迎え下さい。